失恋について

世界が終わり、何に対しても意欲がわかず、食欲もなくなり、自分の存在意義まで疑うようになる。


失恋って大変ですよね。人にも依るだろうけど。

 

失恋耐性が低いというその人の性質的な問題もあれば、お互いの関係の深さが影響する状況的な問題の場合もある。

恋愛に注いだエネルギーに比例して失恋時のダメージも大きくなるなんて納得できない、しっかりと恋愛した分だけ失恋時のダメージも緩和されるように世の中出来ていれば生きやすいのに。

僕は経験上、失恋耐性最低の女々しい男なので立ち直りも遅い。高校生の頃に、ちょうど別れた恋人から「『女々しくて』を聞くとあなたを思い出すわ」と言われたことがある。

経験上は、であって次回の失恋があれとすれば(ないことを願うが)前よりは上手く軌道修正できると思う、どんとこい。

最新の失恋では本当に死にかけていたので、これを次に活かさない手はない、また将来死にかけるのは嫌だ、ということであれこれ棺桶に片足を突っ込みながら試行錯誤して立ち直り策を練っていたからだ。

 

常套句として「時間が忘れさせてくれる」というのがあるが、そんなの当たり前のことで、当事者からしたら、その堪え忍ぶ苦痛の時間をどうにかしたいのだ。心の負債をさっさと返済して軽やかになりたいのだ。

ただ、夏が終われば秋が来るように、時間が立てば心も回復するということを認識しておくことは大事なことだと思う。

 

さて、齢23で失恋経験2回のひよっこが失恋の束縛から逃れるための手立てを紹介していこう。

 

※効用には個人差があります

 

まず、お友だちと話そう。人と会いたくなくても無理やり会って、恥ずかしくてもお話しをしよう、毒抜きのつもりで。

話すことで自分の悪かったところ、相手の悪かったところが色々見えてくるはず。普段上手くいってるときには見えてこない、見ないようにしてた欠点が認識できる。このプロセスってとても大事だと思う、次の恋愛に活かせるから。

勉強でも復習って大事でしょ。

あと、一人でいると否が応でも色々考えちゃうから誰かといた方がいい。

 

そして、元恋人とは一切の連絡を絶とう。

SNSでも目に入らないようにする。

相手が自分のことを嫌ってなくても。

回復への最短経路をとおせんぼしてくるから。

元恋人のことを考えてしまうトリガーを生活から極力排除する努力を。

 

一番大事なのは自分の感情を客観的に見てみることかと。

なぜ、こんなしんどくなっているのか、何故、相手に拘っているのか、理由が分かれば意外と楽になる。

僕の場合は、相手を心の拠り所にして、相手の中に僕の存在意義を見いだしていたことだった。いつかの文章でも書いたが、心の拠り所にしていたものが急になくなれば脆くなる。

 

失恋して憂鬱になってるのは大抵がその相手に拘っているからだと思う(僕経験)。過去の、自分のことを好いてくれてた影を捨てられてないだけ。別れた後のお相手は自分のことをもう好きではないということを反芻して受け入れる作業が必要だと思う。

さっきも言ったように、ここで未だに連絡とっていると意志が揺らぐから跡形もなく生活から排除すべき。

客観視してみれば、相手に拘る必要がないことも分かるはず。相手が特別存在なのは一緒に過ごしてきた時間がそうさせているのであって、性格的にもっと合う人が他にもいるはずだし、容姿ももっと好みの人が必ず他に存在するはずだ。絶対にガッキーの方が可愛いでしょ。

 

過去に積み上げてきたものに拘るのはよそう。

 

あとは、運動したり美味しいもの食べてエンドルフィンどばどば出しとけばきっと大丈夫。そして、次の恋を見つければいい。

 

失恋した直後は胸に大きな穴が空いて世界も終わりのように感じるけど、恋愛は人生のオプションでしかないということをしっかりと認識して、恋愛至上主義を脱する。世界には他にも楽しいことだらけだから。